我々はよく「松葉ガニ」という名称で呼ぶことがありますが、松葉ガニというのは実は正式な名称ではありません。松葉ガニというのはそもそも「ズワイガニ」のことを指しているにすぎません。
ズワイガニの地方の表現の一つとして「松葉ガニ」という言葉が用いられているわけです。ちなみに松葉ガニという名称がつかわれているのは京都や兵庫、鳥取といったところです。こういった地域で採れたズワイガニのことを松葉ガニと呼んでいます。
ちなみに福井や石川で収穫されると「越前ガニ」という名称で呼ばれます。同じ京都でも丹後で取れた場合には「間人ガニ」という名称で呼ばれます。
また松葉ガニというのは、両性ではありません。ズワイガニの中でもオスのことを松葉ガニと呼びます。ズワイガニは雄と雌とでは大きさがだいぶ違います。
オスの甲羅は15cm前後あるのに対し、メスの甲羅はその約半分くらいしかありません。このためメスのズワイガニは「コッペ」とか「セコガニ」と呼ばれることが多いようです。
松葉ガニと呼ばれるようになったきっかけについては、諸説あってまだはっきりとしたことは分かっていないようです。以下でいくつかの説について紹介していきましょう。
まずは漁師がカニを収穫して焼いて食べるときに、下に松葉を敷いて焼いて食べたことが松葉ガニと呼ばれるようになったという説があります。
また一方で全体的なフォルムが松葉のような形をしているから松葉ガニと呼ばれるようになったとする説も紹介されています。